安藤忠雄先生の講演を聞きました

賃貸オーナーフェアというのに母と一緒に参加しまして、安藤忠雄先生の講演を聞きました。

実は私、安藤忠雄先生には、あまり良い印象を持ってなかったのです。

コンクリート剥き出しの建築は、洒落ていると思いますけど、実際にそんな建物(銀行)で働いている人からは、暑いし不便、みたいな感想を聞きましたし、防災講習では、とある駅前の広場のデザインは水害を考慮されていないとかいう話も聞きましたし、テレビとかで見る安藤さんの印象も、あまり好感が持てませんでした。なんか、偉そうだったし。

しかし、この度、実物の先生を見いて聞いて、本にサインを頂いて、ええおっちゃんやなーと印象が変わりました。

学歴がなかったけど世界的な建築家になったとか、内臓なくなっても頑張っているという話も良かったですが、特に、よかったなーと思うのは、「マンション投資で物件増やして、寝て暮らして、孫に贈与で安心、そんなので100歳まで生きて、どないしまんねん!」 という来場者の不動産オーナーたちを敵に回すようなお話です。

これまで私が参加してきた不動産関係のセミナーって、まさに、そういうことをお勧めするものが多かったです。

利回りのいい物件の選び方とか、抜かりない相続対策とか。

それはそれで勉強になりますけど、そんなことばっかりで100歳まで生きて、満足か? という安藤さんのお話は、新鮮だったし、心に響くものがありました。

私自身、もともと不動産投資家ではなくて、仕事は10年おきに変わってきました。変化とチャレンジの繰り返しでした。

しかしここ数年、家業をついで、相続して、今の物件を守り、ちょろっとは増やして、子供に残せるかなあなどと、守りの姿勢に入りかけておりました。

それでいいのかな? という気持ちも少しあったんですけど、安藤さんのお話を聞いて、やっぱり、それではアカン! と気づいてしまった次第です。

意識的にではありませんでしたが、ボランティアみたいな形で、新しいことにはチャレンジしております。ゼニになるかどうかはわかりませんけど、それはどっちでもいい、という気持ちで取り組んでいます。

ゼニは、不動産の収益で生活できておりますので、余裕の時間と財力と体力と知力を、社会貢献に使えたら、意義ある人生じゃなかろうか、そんなら安藤さんも褒めてくれるであろうという気もします。

サインを頂いた安藤さんの本、今読んでいます。そういえば昔、日経新聞の連載「私の履歴書」で読んだことがあるような気もするなあと思いますが、なかなかおもしろいです。

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