ビルオーナーがトイレ掃除

3階建のテナントビルがありまして、その掃除をお願いしていた女性が、高齢のためということで、お辞めになられたのが、もう1年くらい前ですかねー。

それからは、私自身が毎週掃除に来ています。

トイレを水浸しにしてブラシで擦ったり、階段を一段一段雑巾で拭いたりしています。(モップより手で拭いたほうが、早いしキレイになると気づきました)

時々は、小学生の娘も連れてきて、トイレ掃除体験をさせています。学校ではトイレ掃除は業者がやっているそうで、トイレ掃除を経験しない子供は不幸だと思いますので、せめて、こちらで。

古い入居者は、私は先代の息子だと知っているし、以前からパソコン教室のスタッフとしても顔を合わせていたし、掃除をしていても「あら、たいへんね。ありがとう。お嬢ちゃん、えらいねー」みたいなかんじでした。

私がビル清掃をするようになってから、テナントさんの入れ替わりがありました。

入居の契約時に会った担当の方は私がオーナーだと知っているので恐縮されてますけど、その上司だか、関係者だかは私を知らないので、「おつかれさん!」みたいな感じで、上から目線で声をかけてくれます。

あとで、聞いてビックリするかもなー、プププ、と楽しんでおります。

学習塾の講師も変わって、学生のバイトみたいな人たちが出入りするようになり、私が「こんちには!」と声をかけても、ピョコッと頭を5ミリほど下げるだけですね。

先生がこんなんじゃダメだなーと思ったりして。生徒のほうがまだ挨拶できます。

私がビルオーナーだろうと掃除のおっちゃんだろうと関係ないのは、空手教室の子どもたちです。

「こんにっちゃー!!」とでっかい声で挨拶してくれます。やはり、武道は良いですね。

掃除を始めた頃は、ああ、毎週めんどくせーという気持ちがありましたが、なかなか楽しいものです。きれいになるのも喜びです。

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