テナントは空手道場

BONBON家は、区分マンションを主な投資のターゲットにしておりますが、収益ビルもひとつ所有しております。BONBON父の退職金を頭金にして、融資を受けて中古で購入したものです。

父は、退職金でフェラーリを買いたいなどと、ふざけた話、じゃなくて夢のある話をしておりましたが、BONBON母により即座に却下されました。

フェラーリじゃ収益を産まないですものね。(転売で儲けたり、記念撮影1回500円とかで稼ぎのネタになるかもしれませんが…)

ビルは3階建の小さなビルでありますが、テナントがいくつも入っております。以前のオーナーからのお店が1店舗、塾やダンススクール、喫茶店やオフィスなど。時間貸では、英会話やパソコン教室、書道教室など。

たまに、ホームページを見た方から、単発で借りたいという問い合わせがありますが、管理人常駐ではないので、単発は基本的にお断りしています。鍵の受け渡しなど毎回大変ですものね。

電子キーのパスワードをスマホに送ったりとか、無人でも部屋を貸す方法はあるようですけど、そこまで対応はしていないです。

Contents

空手道場兼ダンススタジオ

先日、定期利用の申込のメールを頂きまして、話をお伺いしましたら、なんと空手道場でした。

空手の練習ができるような部屋はダンススタジオしかないんですが、そちらはダンススクール専用で借りてもらってます。

しかし、ダンスの先生に聞いてみると、最近は生徒も少なく、空いている時間が多いので、使ってもらってもいいよ、ということでした。ということで、普段はダンススタジオ、週に2回夕方から空手道場ということになりました。

床はフローリングですけど、ダンスはシューズ、空手は裸足、練習後、床の汗はよく拭いてくださいねとか、空手にエアコンは体にわるいので、大型扇風機持ち込みとか、いろいろ三者で調整してます。

ダンスの先生のほうは家賃をちょっと下げまして、喜んでくれてます。

他テナントへの根回し

それから、他のテナントさんとの打ち合わせです。

オーナーがテナントに何を入れようと勝手なようですが、あとでトラブルになっても困りますので、空手の先生と一緒に、あいさつまわりしてました。

他のテナントさんは、大声の気合とか、踏み込みの振動とか心配されてましたけど、そのあたりは安心してもらえるように、打ち合わせしてもらってます。

空手の先生が誠実そうな人なもんで、健全な青少年の育成のために、しゃーないなあ・・・という反応ですね。

私も武術とか格闘技はわりと好きなんで、空手も興味はあるんですが、ビルのダンススクールの練習生になっているBONBON母が、店子に弟子入りしたら、あとがやりにくい、というもんで、入門はしないつもりです。機会があっても、体験入門くらいでとどめておくつもり。

道場向け貸しビルは少ない

ところで、空手の先生の話によると、こういった、武道を練習できる場所は、街中にはなかなかないみたいです。

自前の道場でなければ、市営の体育館とか、学校とか、そういうところを使わせてもらっているところが多いみたいですね。公営は毎月抽選だったりで、たいへんみたいです。

武道専門ビル経営というのも面白そうだな、と、ちらっと思いましたけど、生徒の月謝から売上を計算すると、家賃に出せる上限が見えてきて、なかなか厳しかろうという気はいたします。

不動産経営をする道場主

私の恩師で少林寺拳法の道場(道院)を経営している先生がおられます。

その先生は、道場を作るためにマンションを建てられました。その名も「ハイツ少林寺」。

1階を道場にして、2階より上は賃貸マンションにして、そちらの収益で道場運営しておられるみたいです。帯を巻いているような、奇抜なデザインでした。

少林寺拳法への情熱のために、不動産経営を始めたという話でして、不動産収入ありきで何かしよう、というのとは、逆の発想というか展開なんですよね。

たしかに、不動産経営で不労所得! とか、不動産王になりたい! いう情熱は変な話でして、少林寺の先生のように、自分の理想や願望を実現するために、不動産を活用するというのが、本来のあるべき姿のような気も致します。

ハイツ少林寺ができたのは私の学生の頃で、当時の私は、そういう経営面のことは考えたこともなく、先生の趣味で、変なマンションを建てたのかと思ってました。

今から思えば、先生、たいした経営能力をもっておられたわけですね。(もちろん、専門家のアドバイスもあったでしょうが。)

武道家も、マネーのこともわかってなければ、情熱が実現できないな、と感じた次第です。きっと、マンションの入居者にも、少林寺拳法をすすめていることでありましょう。

ちなみに、ハイツ少林寺も、もう築25年くらいになっております。

先生も、かなりのお歳になっておられますけど、去年お会いしたら、いまだにバリバリにお元気で、もう、人間国宝級といってもよいんじゃないかと思っております。

数々の伝説がありまして、少林寺界で、知らない人はモグリです。きっと。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする