先日、新聞を読んでおりましたら、不動産登記にブロックチェーンが使われるというような記事がありました。
ブロックチェーンと言いますと、ビットコインなどの仮想通貨の取引を記録する仕組みですね。
不動産取引もビットコインでやり取りできるようになったのかと早合点してしまいましたが、そうじゃなくて、登記にブロックチェーンの仕組みを導入するというような話でした。
不動産の登記は、今の日本では、法務局で行います。不動産売買をすると、たいてい、不動産屋さんと提携している司法書士がやってくれます。
登記が完了すると、プリントされた番号の上に目隠しシールが貼られたA4のペラっとした登記識別情報通知という紙切れをもらえます。昔で言う権利書です。
所有者の手元には登記情報は来ますが、データベースは法務局で管理されています。
登記の書き換え情報を、ブロックチェーンで記録していくということになれば、データを法務局で一元管理せずとも、インターネットにつながっている世界中のパソコンで取引履歴を共有できることになります。
法務局はもう不要、ということになるらしいです。(法務局の役割は、不動産登記だけじゃないですけど。)
ブロックチェーンの技術と不動産登記のシステム
行政機関のようなしっかりとした管理者がいないとなれば、改ざんとか紛失が心配なかんじもしますが、ブロックチェーンというのは情報の追加しかできず、過去に遡っての改竄は不可能とのことです。
みんなで共有している情報なので、紛失や盗難ということもないです。火事で誰かのパソコンが燃えても、全然関係ありません。
だいたい、行政機関の管理こそ頼りなくて、信用しきれません。国民年金みたいなデタラメな例もありましたし。
今後はAIのほうが信頼できるということになるのでしょう。
日本では、積水ハウスと仮想通貨取引所のbitFlyerがタッグを組んで、ブロックチェーン技術を利用した不動産情報管理システムの構築に動き出しているそうです。
まずは賃貸の入居契約管理から手がけるとのこと。
国家としてはジョージア共和国政府が、ブロックチェーンでの不動産登記に取り組んでいるそうです。
ブロックチェーンを使えば、役所で管理するよりコストが抑えられるし、不透明な闇の部分もなくなるんだそうで、もしかすると、発展途上な感じの国のほうが、そういう取り組みは早いのかも。
これからの時代、不動産売買をしたら、スマートフォンから、ピッピッピッと登記できるようなイメージでしょうか?
まだ、いまひとつイメージが湧かないんですけど、時代はどんどん変わっていくということで、しっかり最新情報はおさえて勉強しておきましょう。
ブロックチェーン? ビットコイン? なにそれ? などといってますと完全に時代から取り残されます。