入居申し込みを拒否した話

BONBON家所有の区分マンションに空きが出て、駅前の仲介屋さんに募集のお願いに行きました。

このあたりは、最近、駅前の開発がされ、にわかに活気づいてきたところです。仲介屋さんも、応対席が満席で、壁の来店予約表も埋まっているという、すごい繁盛店でした。

物件は、BONBON商圏では、まあまあ高級の部類に入る、家賃9万円のマンション。

近所に建築中のマンションがいくつかありそうなので、今後は、たぶん安い方になっていくとは思われますが。

翌週から、すぐに問い合わせの連絡が入り、さっそく入居申し込みが入りました。保証会社審査中につき、結果待ち、とのこと。

・・・ではありましたが、保証会社の診断をまたずに、BONBON母と相談して、お断りすることにしました。

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家賃滞納が予想される

申込書の内容を見て、半年もたんだろうと、判断したのです。

入居者は、家族3人ですが、50代男性と30代女性は、まだ婚約中です。女性には小学生の連れ子あり。

契約者は、女性の方です。勤務先としている飲食店には、勤務歴0ヶ月。年収300万円。

男性の方が、その飲食店の店主のようでありますが、なんと、これから始めるとのことで、ただいま、鋭意、開業準備中。

お店の名前に子供の名前を入れているところを見ると、仲良し家族で、商売を頑張ろうとしているのでしょうが、一体、どういう事業計画??

300万円というのは、見込み? 希望額?

あまりプライバシーには触れたくありませんが、お商売の方はどうなんだとおもって、さっそく現地視察に向かいました。

開業予定地は、その、活性化されている駅前じゃなくて、ぜんぜん関係ない、駅二つほど離れた、ごちゃごちゃした住宅街です。

安売りスーパーの裏の駐車場の中にある、古い暗いテナント長屋に、内装工事中の物件がありました。

隣の不動産屋に貼ってある物件チラシが、「成約済み」になっていた、まさにその物件。家賃45000円。

こんなとこ、スーパーに車で買い物に来た客しか、存在に気づけません。

安売りスーパーによくある光景ですが、前面道路が違法駐車だらけです。

入り口の見つけにくい駐車場は、無料に関わらず、ガラガラです。

お店なんて、立地が全てだというのに、こんなところを選んで、繁盛するとは到底思えないです。

しかも、以前は移動販売車をしていたということで、なぜ、このコロナ禍に、時代と逆行するようなことをするのか…

移動販売で稼いだ資金の大半を、店舗改装で使ってしまって、開業しても、売上より経費が多く、店と家の家賃と生活費で使い切って、おわり、閉店、離婚というか婚約破棄、という図が、見えてきます。

というか、店の家賃より、家の家賃のほうが高いって、どういうことでしょう。ケチるところを間違っております。

お金は、店に使うべきで、自宅はあばら家で十分でしょう。軌道に乗って、儲かってしょうがないとなってから、貫木家に移ればよいのです。

他人の住まいの嗜好は尊重するし、BONBON家としては、上品に暮らしてもらって家賃を入れてもらえれば、それでいいのですが、家賃がもらえなくなる日は、すぐそこ、というふうに思えます。

人柄より書類

会ってみると、ものすごくいい人たちかもしれません。

やる気バリバリの働き者で、恵まれない母子家庭の救い主となるべく、心機一転、一国一城の主となろうという志高い男性と、これぞ私の一生愛する夫と決めて、どこまでもついていこう! という健気な女性と、大好きなお母さんが信頼するおじさんを、これからは本当のパパだと思って、子は鎹の精神で、明るく生きていこう! という少女なのかもしれません。

会ってみると、よしわかった、頑張って下さい! 力を貸します! といいたくなるかもしれません。

しかし、書類からは破綻の匂いしかしないのですよねえ。

保証人欄には年収200万円の介護職の母が書かれていましたが、保証会社の審査で落とされそうな気もします。

契約者が店主である男性でなく、婚約者の女性の方だというのも、事情がありそうです。以前サラ金の返済が遅れたとか、一回破産しているとか・・・

大家としましては、あまり先のことを深く考えず、保証会社が通ったからOKとか、不遇な家族にいい顔しておこうとか思って、OKを出しておいて、あとから滞納の取り立てをしたり、追い出したりするはめになるより、事前にお断りしておいたほうが、お互いに幸せだと思うのです。

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