大家を狙ったマイナンバー詐欺?

大家業46年のBONBON母は、アグレッシブな投資をするようでいて、けっこう用心深いところはあります。

先日は、怪しい封書が届いたそうで、「マイナンバーを教えろと書いてあった、詐欺ちゃうか!」と、疑ってかかっておりました。

郵便は2通きておりまして、ひとつは、母の所有の区分マンションを社宅として借りてくれている法人の、委託を受けた管理会社から。

もうひとつは、その管理会社から委託を受けた、マイナンバーの情報収集会社だったのです。

ややこしい。

ネットで調べると、情報収集会社の住所や電話番号は正しいもののようでしたが、借家人になんでマイナンバーを教えらなアカンねん、と、私もちょっと疑問でしたので、総務省のマイナンバー問い合わせフリーダイヤルに電話して聞いてみました。

>>総務省マイナンバー総合フリーダイヤル

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家主のマイナンバー(個人番号)を賃借人に教えないといけない理由

電話での回答は次のようなものでした。

「企業や事業主が、個人に年間15万円以上の支払いがあるときは、税務署に支払調書を提出しなければなりません。そこに支払先の個人のマイナンバーを記載する必要があるのです。」

「ということは、家主が借家人にマイナンバーを教えないといけないというわけですね?」

「はあ。そうです。」

ということでありました。

詐欺じゃなかった! が、なんか腑に落ちん!

マイナンバーは詐欺に使えるのか?

私自身は、マイナンバーを教えるっていっても、家賃の振込口座番号を教えるようなもんだろう、と甘く考えております。

他人の口座番号を知っても、振込しかできないし、マイナンバーがなんの詐欺に使えるんだろう? とは考えております。

マイナンバー詐欺っていうのは、個人番号をなにかに悪用するというものではなくて、マイナンバーが漏洩しているとか、登録費用がかかるとか、偽の情報を伝えて、なんだかんだ理屈をこねてお金を巻き上げようとする手口だそうですよ。

個人番号自体を使って、どうこうできるというものでもない様子。

クレジットカードの番号が知られるとたちまち悪用されますが、マイナンバー自体はそんなに怖いものでもないように思うのです。

厳重管理と言われてますので、なんだか大層なもののように思え、それを詐欺師は逆について、取扱い注意な秘密なものだから処理にお金がかかる!と騙しに来るのですね。

家主が借り主に教えないといけないようなもん、なんの厳重管理が必要だっていうのでしょうか?

いっそのこと、マイナンバーは持ち歩け、首からぶら下げ推奨、なんならシャツとか靴とかパンツにも書いておくように、なんてお触れを出したら、逆に悪用のしようもないんじゃないでしょうか。

しかし、詐欺師はどんな手口で悪用してくるのかわかりませんので、何事にも警戒しておくのが良いと思います。心配すぎと笑われても、小心者でおりましょう。

マイナンバー情報収集代行業者

それにしてもマイナンバー、母も私もカード申請なんぞしておりませんが、身近に迫ってまいりましたね。

会社勤めでもないし、関係ないや、と思っていたら、まさか借家人に提出することになろうとは。お金の流れは、政府に筒抜けってことです。クリーンな経営を心がけましょう。

白色申告で適当な申告をしている大家さんも、きっちりしたほうがいいと思います。

そして、マイナンバー情報収集代行を、商売のネタにする会社があるってのも、驚きでした。先見の明というものですなあ。

たしかに、一企業が顧客の情報収集に人員を割くっていうのは大変です。外部委託したほうが賢いですね。外部委託のリスクも考えられますが、それは内部でも同じことでしょう。

まあ、リスクと言っても、個人番号の漏洩くらいしか考えられませんが、漏洩したってどうということはないと、全国民が認識していれば、漏洩もリスクじゃなくなると思うのですが、どうでしょうね。

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