家賃を下げるのも考えものという話

新しく買った中古区分ファミリーマンションの入居者が決まりました! 入居募集から2ヶ月程でした。良いペースです。

お願いしていた仲介業者は5件ほど。

先週くらいから、内見しますという連絡が続きましたので、連休にけっこう動きがあったみたいですね。内見は、5件くらいでした。成約率20%は悪くないと思います。

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大家は入居者を選べない?

さて、入居申し込みがあった人以外の情報はわかりませんが、今回の申し込みの方にしても、その前の物件の方にしても、期待していた新婚さんというわけではないみたいです。

再婚とか、別居とか、けっこう複雑な家庭事情がありそうな。まあ、今時、離婚や再婚くらいでは複雑な家庭とは言わないかもしれませんけど。

昔は、入居者募集をするのに「空き家」とか、「貸家」と家の前に張り紙をして、大家が直々に応募者と面接して、人柄や家族構成も考慮して、入居審査をしていたようですが、この頃は、ぜんぶ仲介屋さんまかせです。可不可の判断は、家賃保証会社がしてくれます。

審査の基準は、家賃が滞る可能性はないか、ヤクザ(反社会的勢力)との付き合いはないか、というところで、家庭の状況なんてのは考慮しないですよね。

入居から退去まで、一階も顔を合わさないということさえあります。時代も変わりました。いいんだか悪いんだか。

入居後に家賃滞納があれば保証会社に丸投げできますが、近隣のトラブルなどは、やはり大家がかかわらざるをえないこともありますので、いい人が入りますようにと、願うばかりです。

もちろん仲介会社を通してでも、根掘り葉掘り聞くことはできますが、本当のところはわかりません。印象で入居拒否をしてしまうと人権侵害だと叩かれそうですが、あまりに家賃が安い設定だと、やはり問題は多いようです。

生活保護者への賃貸

うちの物件ではないですが、不動産オーナー仲間から聞いた困った話もあります。生活保護で支給される限度額以内の家賃設定をしていると、生活保護受給者が入居されます。(地域にもよるでしょうが)

古くてボロいアパートなどは、安くしないと入居者が入りませんので、安くするわけですが、全室生活保護受給者となってくると、アパートの雰囲気は変わります。

生活保護を受けておられる方には、いい人なんだけど、事故や病気の障害で経済的に自立できないという人もたしかにおられますけど、横着かまして働かないとか、高齢になっても誰の支援も扶養も受けられない嫌われ者とか、実際にいるんですよねえ。不正受給者というのもいるようだし。

利他精神豊富な人は意外と少なく、自己愛さえ欠落している人もいて、共有設備はもちろん、自分の部屋もゴミだらけ、って人、けっこうな割合でおられるみたいです。

私も不動産業を始める前は、介護業界で10年ほど働いておりまして、そういった現場を見てまいりました。ゴミ屋敷にしたまま、引っ越しして、裁判で係争中だけどラチアカン、というオーナーの苦痛の声を聞いたこともあります。

裁判中なので、手を付けちゃだめってことで、アパートは悪臭を放ち、いろんな昆虫の楽園になっておりました。悲惨です。(このオーナーも、ちょっと精神的にイッてた感じがありましたが)

福祉アパートの問題

あえて割り切って「福祉アパート」と看板を上げて、特定の訪問介護事業所と手を組んで、囲い込みをするというビジネスもありますが、これもまた問題になっております。こちらは、入居者より、業者側の悪徳ぶりが発揮されているケースです。

うちの近所で摘発されたアパートは、玄関を鎖で施錠して、郵便ポストも目張りして、入居者が監禁状態でありました。保護費は業者がまるまる受け取り、生活保護受給者本人にはお小遣いをちょっとだけ渡していたそうです。ほとんど監獄ですな。

健全な、世の中に愛される大家を目指すなら、こんな反社会的ビジネスに手を出しちゃいけません。

というわけで、これから不動産投資を始めようという人は、資金が少なくて済むという理由だけで、安易にボロ物件に手を出すのも、ちょっと考えものではありますよ、というお話でした。

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