入居率96%の工夫

先日、BONBON家の物件のメンテナンスをお願いしている工務店の社長の案内で、よそのマンションを見学させてもらいました。そちらのオーナーさんも、その工務店のお得意さんなんです。

最近、工務店を通じて、オーナーさんと、BONBON母がお友達になり、気さくに見て頂戴、という話になったようです。

区分マンションをあちこちにバラバラ持っているBONBON家とちがい、こちらのオーナーは一棟物がメインです。介護マンションや福祉施設も持っておられるとのこと。

賃貸募集中の空き部屋がモデルルームのようでした

今回みせてもらったのは、賃貸募集中のマンション2件です。

ひとつは、60戸のうち半分を、地元大手企業に、女子社員の社宅みたいな感じで借りてもらっているとのことで、全体的に女性向けっぽい雰囲気になっています。

セコムの警備バッチリで、管理人は交代制で常駐、エントランスのお花飾りは、毎週花屋さんが替えてくれるそうです。出前の食器返却台まであります。至れり尽くせりです。エアコン付きのエレベーターのカーペットも特注で、デザイン料が18万かかっていると聞きました。

最上階のお部屋が募集中でした。てっぺんの三角屋根の部分が、屋根裏部屋みたいな感じなんですが、柔らかい感じの日差しが入って明るく、コンクリート打ちっぱなしの壁が、安藤忠雄っぽくて、素敵です。

屋根裏ロフト部分へは、はしごに近い階段をあがっていくようになっているので、年寄り不可ってかんじですが、しゃれていてヤングには喜ばれるでしょう。

そして、内見者向けの気遣いが、行き届きていておりました。

玄関にはウェルカムボードに、説明用パンフレット、ビニール袋に入った新品のスリッパがおいてあります。トイレの蓋には消毒済みの帯封がかかってあり、お香が炊いてあって、ここはホテルか? と思ってしまいました。

トイレットペーパーには、入居時お使いくださいと書かれていて、内見者に、部屋探しに来たんだったと、思い出させてくれます。

ポップでアピール

なにより驚いたのが、至る所に手書きのポップがあることでした。

「防犯性抜群!スペアキー不可能。」「はやりのデザイナーズマンション、お友達もビックリ。」「引き戸を閉じれば1DK、開ければ13畳の大部屋、使い方いろいろ!」などなど、セールスポイントが、オーナー自筆の手書きで、これでもかと、書かれております。

親切なことに、ご自由にお使いくださいと書かれたメモ帳まで置いてあるのです。これは、ぐるっと見て回ってメモしているうちに、その気になりますわ。

入居率は96%ってことです。(これもポップに書いてました。)

BONBON家の入居者募集物件には、使い回しのスリッパを置いておくくらいしか、気遣いをしておりませんでした。

BONBON家の不動産賃貸業というのは、どうも昔の長屋経営の延長線上にあるようで、現代的経営スタイルに遅れを取っている感がありますね。仲介屋さんに持っていく資料も、住所と築年数と家賃くらいしか書いてないし・・・(あとは口頭)

このぶんだと、仲介屋さんに渡す資料もスゴイものじゃないかなと思われます。

もうひとつのマンションも、おんなじような感じなんですが、こちらは下駄箱下に間接照明があったり、天井からメタリックな換気扇がぶら下がっていたり、特注の鏡がついていたり、さらにセレブなかんじです。

物件自体は古いようで、もともとエレベーターのない5階建てをタテに一部屋分ぶち抜いて、エレベーターを後付けをしたということでした。余ったエレベーター前のスペースはホールにして、白いおしゃれなテーブルとチェアを置いたりして、これまた素敵です。エレベーターの中もホールにも、エアコン完備です。

ここまでコストをかけて採算が合うんだろうかという気もしますが・・・

事務室付きのマンション

さらに極めつけは、オーナー専用の事務室でありました。オーナーから管理人さんに話がいっていたようで、「事務室」と表札のある部屋に通してくれ、ソファに座ったらコーヒーが出てきました。これもオーナーさんの気遣いですね。事務室ということですが、実質的には応接室です。

各物件には、管理人室と別に、事務室という名前のオーナー室があるようで、これがまたフカフカじゅうたんに、ヨーロッパ風の家具調度品に、観葉植物がいっぱい、天然素材のタイル張りの壁にかかっている絵画は全部本物、防犯カメラの画像が映しているモニターまで、おしゃれなガラスケースに入っております。

入居者が使うわけでもない事務室に、なんでこんなに金をかけてるねん! と思ったら、オーナーの趣味だって話です。

むむむ、エレベーターホールも、特注鏡も、みんな趣味なのか・・・

感性を高めるための視察に、しょっちゅうヨーロッパ旅行をしてるんだとか。ゴージャスです。

ちょっとBONBON家とは、あまりに規模も違うし客層も違いますが、ここまでやる人はやるのだなあ。

とりあえず、私も、募集するお部屋には、スリッパを百均で買ってきて、ポップを張りまくることにします。