広島で堅実な不動産投資をされている、ある大御所アフィリエイターのメルマガで私のことを紹介していただきました。
「仮想通貨で500万円儲かった知り合いが、儲けたビットコインで風呂なし物件にシャワールームを増設した。完璧なあぶく銭の使い方! えらい! 賢い!」
という、大絶賛のものでして、恐縮至極です。
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ビットコインで大儲け
ビットコインをはじめ、13種類ほどの仮想通貨を、ちょっとずつ買って放ったらかしにしていましたら、500万円ほど含み益が出まして、にわかに大金持ちになたのです。
で、調子に乗って、かねてより要望のあったシャワールームを増設したのです。
その名も「ビットシャワー」
こちらは賃貸物件なのですけど、私もメンバーとして加わっている仲間内で、あつまるための事務所兼作業書兼遊び場みたいな長屋です。
なんて太っ腹で、センスのいい大家さんなのでしょう!
ビットコイン流出事件
でもこれ、美談で終わりませんで、後日談があるんです。
大御所もそこまではご存じなかったのでしょう。知ってたら、絶賛どころか大爆笑のネタにされていたはず。
実は・・・
500万円儲かったというのは、昨年末の、仮想通貨バブルで大暴騰の一瞬のこと。シャワールームをオーダーした直後から、暴落してきました。
やや。こりゃやばい。
工務店に払う代金だけでも、換金して引き出しておこうと、思った矢先!
あの、コインチェックNEM流出事件です。580億円分ほどの仮想通貨NEMが盗難にあったって話です。
私は、NEMはちょびっとしか持ってなかったんですが、コインチェックに預けていた全仮想通貨が、取引停止になってしまいました。
そうです。私の仮想通貨達は、コインチェックの中なのですよねー。換金も送金も、なんにもできません。日本円すら引き出せず。
可能な取引は日本円の入金のみ、って、誰が入金すんねん! というかんじ。
どうにもこうにも手の施しようなく、指を咥えている間に、相場はどんどん下がって、とうとう、シャワー代を払ったらおわり、というくらいになってしまいました。
はー。
あぶく銭は完璧に使い切ったという感じで、ま、こんなもんですよね。
でも、タダでシャワーが付いたようなもんなので良しとしよう。
…というか、まだ話は終わっておりません。
リフォーム代にビットコインを使えるか
支払いの日が来たんですが、まだコインチェックでの取引ができてないんです。
しょうがないのでシャワーの工事代は現金で払いました。
コインチェックの仮想通貨を現金に替えられる日には、その価値はいかほどになっているのでしょうか。さらに下がっていたら、単に、自腹きってリフォームをしただけですね。
やっぱり、バブルは泡と消えるのです。ビットシャワーの名称は改名して、バブルシャワーとでも名付けましょうかね。
救いはまだ、ビットコインで工務店に支払いをしなかったことです。
工務店の社長は、ビットコイン、なんやそれ? ってかんじですが、偉そうに能書き垂れて、儲かりまっせーなどとそそのかして、口座を作らせて、ビットコインで支払いをしたりしていたら、大いに恨まれて、信頼関係が台無しになるところでした。
いつも無理を聞いてもらっている工務店さんとは、信頼関係が第一です。
信頼の取引に、信頼のない仮想通貨は、まだまだ使えんなーと、実感させていただきました。
仮想通貨は儲かるだの、詐欺だの、裏事情を教えますだの、いろんなメールが入ってくる昨今ですが、一過性の上辺のブームに踊らされず、不動産投資家は堅実に不動産事業に勤しみましょう。
昭和の終わり頃のバブル時代には、不動産こそが投機の対象だったわけで、なんとも皮肉なもんだなとは思います。歴史はめぐるってことですね。
甘い話には罠があると、肝に銘じて、先祖からの大家業、大切に守ってまいる所存です。