BONBON家には、おおおばあ様から伝わる教えがあります。
金を使うのは、借家から。自分ちはあとまわし、という教えです。
私は、母から聞きました。これは、修繕費をかけるなら借家からにしなさいよ、大家の自宅に金をかけるな、ということです。
借家というのは、お客様への商品です。社屋より商品に金をかけろということですね。
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大家業もお客様優先
これはBONBON家に限らず、ながくやっている大家業は、だいたいそんな感じみたいです。
お世話になっている工務店の社長が言うには、他の不動産オーナーのお得意さんたちも「みんな、自宅はボロボロでっせ。」というお話。
BONBON実家は、ボロボロってこともなく、キレイにはしておりますが、あんまりお金はかけておりませんね。住友林業の家でしっかりはしておりますが豪邸じゃありません。扇風機とか20年前のだし。冷蔵庫とか、もらいもんだし。
庭木の手入れは、70歳のBONBON母が、みずからハシゴに登って、植木バサミをチョキチョキやっております。
テレビの有料放送は、父が入院したのを機に、BONBON母が解約してしまいました。
防犯カメラはついておりますが、賃貸物件に元々つけていたものが故障したので、移植してきたものです。だから、なんにも写りません。(おっと、防犯の不備をバラしてしまった。)
まあ、ドロボーに入られたところで、金目の物はないのですが。高そうな絵画はありますけど、BONBON母が自分で描いたものなので、金にはならんと思います。
(ウエダリクオという有名画家の作品も本人からいただいて飾ってますが、分かる人にもわからないので、市場の流通性は極めて低いです。)
不動産の権利書・識別番号票が一番の貴重品といえましょう。
医者の不養生、紺屋の白袴などといいますが、大家の家は、質素です。自宅に金はかけません。自分の見えを優先すると、商売は衰退すると考えております。
私の住まいも、賃貸物件と、同じような作りの区分マンションです。
大家が安い借家住まいだったら、もっと面白いですね。
大家さんは倹約家
ちなみにBONBON母は、暮らし向きも質素です。孫の保育園のバザーで500円で買ったスカートとか、何年も履いてます。
おなじような不動産オーナーのお友達とお出かけの際も、みんな、お茶は水筒に入れて持参だそうです。
この点、私はまだまだ甘くて、自販機で水とか買ってしまいます。ボルビックより安いからエビアンにしようという、みみっちくも効果の薄い倹約はするんですけど。
BONBON父は、質素にせよと教えられながらも見栄っ張りなので、「うちは貧乏です。爺やも婆やも貧乏です。お手伝いさんも貧乏で、運転手も貧乏です。」などと吹聴していたそうですが、そのような者がいたという記録は残っておりません。
ということで、資産家、資産家と、いじめないでくださいまし。
先祖が作ったお金を産み出すシステムの恩恵は受けておりますが、これも商売なので、わりとビジネスライクなんです。