司法書士から見た不動産投資の動向

不動産登記ばっかりやっている司法書士さんに、最近の傾向や動向を聞くことができました。

主に大阪府の話ではありますが、ここ数年、不動産登記の仕事は減っているそうで、法務局もヒマなんだそう。(2016年7月時点)

以前は、登記識別情報ができあがるまで申請から1週間はかかっていたのに、3日くらいでできるようになったそうです。

(人員配置が見直されて人手が減らされたのか、また1週間くらいかかるようになったみたいですけど。)

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司法書士の得意先は中国人投資家

中国や台湾のお客さんは増えたってことです。

関西国際空港に近い湾岸エリアの工場や倉庫をどんどん買っているらしいです。

縁故社会の中国らしく、一度依頼を受けた中国や台湾のお客さんは、次々とお友達の不動産投資家を紹介してくれるってことで、司法書士のドル箱になりつつあるようですね。

とにかく、大阪でも中国人がオーナーの土地がどんどん増えているということです。

繁盛ホテルから2kmしか離れていないホテルが廃業した理由

BONBONのよく通る道ぞいに、現在廃業して枯れ葉の吹き溜まりになっている、わりと立派なホテルがあります。

山奥にある幽霊ホテルじゃなくって、繁華街からも近い、街のど真ん中です。

司法書士さんに、ああいうのは中国人に買われないんですかね?と聞いてみると、駅から10分離れていてちょっと不便だし、そもそも路線が、空港からのルートと違うので、海外客に利用されにくい、とのこと。

巷ではホテルが足りなくて民泊が盛んだというのに、意外なことでした。

湾岸エリアにある、関空から直通の、駅直結のブランドホテルは、香港あたりの投資会社に買収されて、名前も変わりました。こちらはインバウンド客で常に満室で、予約が取れません。

エレベーターで乗り合わすのは外人ばっかりです。

直線距離で2kmくらいしか離れてない2つのホテルですが、路線の違いで大違い。いかに不動産は立地が大切かということですねえ。

ホテルの盛衰

ちなみに、廃業ホテルの方も、昔は結構繁盛していたんですよ。送迎バスはレトロなボンネットバスだったし、敷地の玄関前におしゃれな花屋さんがあったりして。

私もディナーショーに行ったこともありますし、お見合いも、このホテルで何回かしたことがあります。

(何回もしたんかい! と突っ込むなかれ。)

ハンサムなイタリア人のソムリエとか金髪美女のフロント係がいて、雰囲気は抜群でした。

(今思えば、そんなところで、美男美女でもない日本人同士がお見合いして、うまくいくはずがないですな。)

でも、廃業間際では、店員さんが、イタリアンと和食レストランを掛け持ちして走り回ってたりして、ちょいとイケてない雰囲気になっておりました。

人の流れが変わると、栄枯盛衰も移り変わるというわけで、不動産投資をするときは、10年先、30年先を見据えて、物件を選ぶのが良いように思います。

せめて、ローン完済くらいまでは、満室を維持できてませんとね。

現状の利回りのシミュレーションだけでなく、街の動き、政治経済の動きなども、関心を持っておきましょう。