BONBON家の所有する、戦時中に建てられた古長屋に空き室が出まして、現在、賃貸募集しておりますが、なかなか入居が決まりません。住心地よくするために、けっこうな費用をかけてリフォームしておるのですが…
で、最近よく聞く民泊はできないものかと、調べてみました。
ネット情報だけでは、どうもピンとこないので、市の担当部署と、大阪にある民泊業者に出向いて、お話を聞いてまいりました。
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民泊新法の施行
6月から、民泊に関する、法律が施行されるんだそうです。
これまで、住居の一部や空き室を、旅行者の宿泊の用に供して、代金をいただくという商行為は、法的にグレーといいますか、やったもんがちという感じだったみたいなのですが、6月からは、許可の受けないといけないんですね。
これにより、大阪におよそ1万件あると言われる民泊の、6割から7割は、潰れるって話ですよ。
民泊といっても種類がありまして、旅館業となる簡易宿泊施設が年中営業できて、一番儲かるみたいですが、開設の条件も一番厳しいです。保健所とか消防署に許可を受けないといけないです。しかも、住宅専用地域だと許可が出ません。
一方、民泊新法による民泊は、許可じゃなくて、届け出だけ、住宅地域でもできるということなんですが、営業できるのは、年間180日、つまり年のうち半分だけということで、あんまり儲からんみたいです。
国家戦略による民泊特区に認定されると、条件がだいぶん緩いらしいのですが、BONBON家の物件が建っているのは特区じゃないです。しかも、住宅専用地域なので、簡易宿泊施設としての許可もとれません。
じゃあ、民泊施設しかないか、と思ったんですが、BONBON物件のある堺市の条例では、法の定める180日よりさらに厳しく、営業可能なのは、金曜日の夜と土日祝だけでした。なんだか、週末起業みたいですなあ。
民泊はハードルが高くなります
民泊業者のお店で、その話をしましたら、その条件で利益を出すのは、無理! と言われてしまいました。
やはり、簡易宿泊施設にするか、特区の中でやるかでないと、利益は出ないみたいです。それも駅から10分以内、それ以上になると、送迎が必要になるので、採算が厳しくなってくるってことで。
せっかく相談に来ていただいたのに、期待に添えず、申し訳なし、というお話でありました。
ご相談の物件では、普通に賃貸に出していたほうがいいです、ということでありましたので、しょうがない、また賃貸募集で、頑張ることとします。
民泊は投資
私のように、物件のオーナーが民泊を始めたいという話は、実は少なくて、わずか1%ほどだそうです。
残りの99%は、物件を賃借りして、管理運営は専門業者に丸投げして、利益だけ得たいという虫のいい話で、これはもう、事業じゃなくって、投資ですね。
私がお話を伺った民泊屋さんでは、管理だけでなく、民泊向け賃貸物件の紹介もしているということですが、やりたい人は多いけど、物件は少なく、供給不足らしいです。
会員さんにはメールマガジンで時々、許可取得済みの物件の紹介をしているそうですが、先日、紹介した物件は、メルマガを流した13分後に決まってしまった、って話でした。
13分て…うちの入居者募集は、もう6ヶ月も決まらないってのに。
海外投資の民泊
こちらの業者さんでは、日本国内では紹介できる物件がなかなかないので、エリアを海外に広げていっているとのこと。
北京とか、タイとか、フィリピンとか、200万円くらいから投資できて(賃貸ですが、改装費などですね。)、手数料を引いても、3年で回収できる物件を選んでますということでした。
なにかあっても、トラブルの責任は、管理業者が負うということで、投資家はお金を出すだけ、これはうまい話ですねえ!
ぜひまた、私にも教えてください、と、お願いして、帰った次第です。
BONBON家もワールドワイドのグローバル化に対応していかねば。視察に海外旅行するのも、楽しそうですしね!
海外民泊投資、ご関心がありましたら、こちらをどうぞ。(私が相談しに行ったところです。)
海外民泊のリスク
でも、冷静に考えると、リスクはないこともないと思いますよ。
海外は、法規制がないのでやりやすいって話でしたが、なにか規制ができれば撤退ということになるでしょうし、そのリスクまで、保証してくれるわけでもないでしょう。
そもそも、そこまで勝算があるのなら、投資家を募ったりせず、自分で借りるはず。
チャイナリスクとか、タイリスクとか、フィリピンリスクとか、あるんじゃないでしょうか。しらんけど。
まあ、投資は自己責任で、よろしくおねがいします。