不動産投資ブログ【三代目大家奮闘中】

不動産事業家の金銭感覚

私も不動産事業に関わりだして、はや7年ほど。だいぶん金銭感覚が、不動産事業家っぽくなってまいりました。

不動産事業の金銭感覚って、簡単に言えば、「大雑把で長期的」というところじゃないでしょうか。

私の前職が、介護事業経営者で、その前が、中古車屋です。

介護職の金銭感覚は、細かくて、短期的でした。数円のことで文句言われますし、毎月の収支がうまく回っていないと、たちまちショートです。

中古車販売業も、車の値段交渉は、数万円の攻防でした。数万円では、雑すぎる、千円単位に絞れ!と上司から指導を受けたものです。

中古車は、3ヶ月も置いておけば長期在庫。叩き売らねばなりません。在庫期間が長くなることで相場が下がり大損することもありますが、それでも10万円から数十万円くらいのものでしょう。

それらに比べて、不動産の世界は、最初は、なんだか、掴み所がないなーと感じました。

月々の家賃交渉こそ、数千円の攻防ですが、売買となると、100万円単位で上下差が出ます。

リフォームにしても、当初の見積もりから50万円追加、とか当たり前のようにありますし。

そして、投資の元が取れるのは、10年後なら早い方で、15年後とか20年後とか。

来月売る車を今月仕入れる、とかいう話ではないのです。

この長期的感覚には、なかなか馴染めませんでしたが、このごろようやく、思考回路が長期的にあってきたような気もします。

しかし、金額の幅が大きいとは言っても、「大雑把」は、よろしくなかろうという気もします。

「なんとなく勘で」というようなことでも、センスの良い人なら儲かっていたかもしれませんが、この不景気で、グローバルで、ITな時代、細かいシミュレーション無しで、無闇矢鱈なことをやっていたら、たちまち行き詰るような気もします。

特に、融資を受けて収益物件を購入なんて作戦だと、ちょっとしたパーセンテージの狂いが、大きな狂いになります。

うちの親とか、先祖の代は、なんだか悠長な感じでしたが(金銭的な部分に限りますが)、3代目としては、長期的かつ具体的、戦略的に、経営していかないと厳しいだろうなーと思います。

モバイルバージョンを終了