さて、話が前後しますが、それはなぜかというと、私の記憶があいまいだからです。
建替え決議の前にも、なんども臨時総会で特別決議はありました。
事業協力者を決定する承認とか、建て替え事業を推進していくことの承認とか。
臨時総会の前には、事業計画の説明会も何度も行われ、その説明資料を作るために、委員会のメンバーとJVとコンサルと、その他関係者が集まって、なんどもなんども話し合ってきました。
新しいマンションの計画を作成するのも、駐車場はどうするとか、真ん中の広い敷地は、どんな広場にするとか、共有棟はカフェにするとかコインランドリーを入れるとか、仮住まいはどうするとか、新しいマンションの管理体制はどうするとか、建て替えすることが本決まりする前から、けっこう細かいところを決めていくのです。
私が細かいと思っていたことは、じつは建て替え承認後にもっともっと細かくなるわけで、後から思えばそれまでの話し合いは、大雑把なレイアウト程度のことだったのですけど、それが基本方針になりますから、ずいぶん時間をかけてまいりました。
我々委員会は好き勝手なことを言いますが、それを図面だとか模型だとか可視化するJVの人たちは、連日の徹夜作業なんかもあったみたいです。
あーなんて大変なんだ。
そういえば、はるか昔の手続きの不備を改訂する総会もありました。
そんな昔の手続きの不備、無視して進めてもいいやんか!て思ったのですが、万一ここをつかれて、決議無効なんてことになったらえらいこっちゃ!と念には念を入れてです。
分譲した時の区分所有者全員のハンコをついた書類が紛失されてたとかでしたかね。そんな書類が存在していたのかどうかも不確かでしたが、それを補って抜け漏れのない状態にするための対策でした。
そんなしょーもないことでも、コストと手間がかかります。
ここまで手間暇金をかけてきて、建替え決議が、いよいよの本番。
なんとしてでも可決に導かなくてはならぬ!
建替え決議には区分所有者の全員が勢ぞろいですから、マンションの集会所にはとても入り切りません。
近くにある大きなホールの貸し切りです。送迎バスを出そうか?なんて話も出たほど。
バスは出ませんでしたが、タクシーの手配はありました。高齢者が多いですから。
会場入り口前で、来場者一人一人に挨拶するのは、すっかり私のお役になっていて、組合の皆様には、顔なじみになっております。
重い気分の総会もありましたが、ここまでくると、もう文句をつける奴もいないだろうし、可決の晴れ舞台に、紅白の垂れ幕でもぶら下げておきたい気分。
理事長と私の挨拶があり、コンサルから説明があり、全体と、棟ごとに開票作業です。
議決権行使書はあらかじめ提出され、弁護士立会いのもと、あらかじめ開票され、厳密に封印されています。当日の変更がなければ、集計作業に時間はかかりません。
開票結果が、つぎつぎと報告され、全棟が可決条件を満たし、ここにめだたく建替えは承認されました!
おめでとうございます!!