前回は、獅子身中の虫、困ったちゃんトリオを紹介しましたが、この三人とも、立て替え賛成派ではあるのです。
賛成派の癖に、足を引っ張っておりました。
こいつら、ほんまに、いらんわ! と常々思っておりましたが、まあ、なんか必要があって、神様がその場に与えたもうたのでしょう。しらんけど。
賛成派の中でも、積極的に推進していったメンバーもあります。こちらは真の仲間!ってかんじです。
まずは、管理組合理事長です。建て替え話が出たころの理事長は、若い司法書士でありまして、頭のいい計算高い人でした。建て替えが実現すると見込むと、売りに出ていた中古物件を買い足したのです。
従前資産評価額が出る前だったので、それだけで1000万円の儲けが出たかと思います。うーむ。株式ならインサイダー取引だ。
皆の気持ちが建て替えに進むよう、がんばって扇動してくれていました。
建て替え決議の前に任期満了となり、次の理事長は、長老的なおじいさんが就任しました。
物静かながらユーモラス、自己主張は控えめですが、肝心なところは静かに諭す、素晴らしい方です。この人がいてくれなかったら、私も委員長役が勤まらなかったかも。
私の前の委員長も、マンションの顔役的な人で、面倒見のいい工務店の社長さんでした。この方に、委員長交代を頼まれたのです。カフェや夏祭りにも誘っていただき、組合員とのコミュニケーションが取れたのは、この方のおかげです。
ただ、自分の意見の通らない部分については、ちょっと投げやり的な面もあったかも。
そして、管理事務所の専任管理人のR氏。マンション区分所有者であり住人ですが、管理組合からお給料をもらって、管理事務その他をやっておられました。
理事長みたいに任期がありませんから、マンション全般を把握しておられ、マンションを仕切っている番頭さんみたいなものです。
しかし、建て替え事業が進むと、あまりに多忙になり、こき使われ、ブチきれて、管理人をやめてしまいました。
新マンションは自主管理じゃなく管理会社が入る予定だったので、そちらの管理会社から、管理人を派遣してもらうことになりました。
管理人をやめたR氏は、建替え決議可決後に設立された建替え組合の初代理事長となりました。
実は私が理事長になるのを、コンサルやJVは期待しておられたようなのですが、前述の甲氏の反対で、私は降ろされまして、R氏が就任したのです。私は内心、重荷が降りてホッとしました。
建替え決議までが難航していたので、あとは楽なもんだと踏んでいたかもしれませんが、実はそのあとも難題が続き、R氏は「理事長なんか受けるんじゃなかった!」と後悔されていたようです。
コロナは収束していましたが、ロシアウクライナ戦争が没発した影響は大きかったんですねー。近隣との交渉も難航してます。
あと、女性陣もがんばってくれてまして、R氏退任のあとは、管理人の補助をしてくれていたオバサマがだいぶんと支えになってくれてました。こちらは、黙々とブチぎれることもなかったです。女性は忍耐強いですねえ。
会議が紛糾した時、和らげてくれるのも、女性であります。(マンションによっては、火種が女性と言うこともありますけど)
お部屋の間取りや、設備など、こまごましたところに気がいくのも女性ですね。
このように多くの人が、それぞれの立場で関わって、物事は進んでいくのであります。