建替え委員会のメンバーは一致団結、よりよい住環境を得るため、一丸となり頑張るぞーとなるべきところ、実際はなかなか一枚岩とはならないのです。
せめて委員会メンバーの中だけでも、同じ方向を向いてほしいなあ。
だいたい3名の委員が、ひっかきまわしてくれました。
甲乙丙のお三方、キャラクター紹介です。
甲氏。
とにかくいっちょ噛みしたい話し好き。理解力や記憶力に乏しく、頓珍漢で支離滅裂。自分の言いたいことが伝わらないと怒りだす。会議が長引くのはだいたいこの人のせい。しかし、発言の中身はほぼないので、あまり実害はない。持ち上げて、いい気分にしておけば陽気でおもろい人ではある。
乙氏。
大手ゼネコン勤務だが、知識や慣習がだいぶ古い。前回の建て替え計画を指揮して失敗している。元プロのメンツなのか、JVのやり方にたてつき、自分の理想に執着する。会議が長引くのはいいとしても、事業スケジュールを遅らせるほどの破壊力がある。人を扇動する能力を持ち合わせているが、その割に交渉能力は低く、そうなると我儘を通そうとするばかりで、前述の甲氏より、だいぶ質が悪い。根暗。
丙氏。
支離滅裂度合いは常軌を逸している。弁護士を追っ払ったのはこの人。乙氏は我儘ではあっても多少、利他精神をもっているが、丙氏は自己主張のための自己主張に徹していて、常識や人格を疑うレベル。思い込みが強く、変な陰謀論を振り撒く。やたら行動力があり、災害レベルは第一級。情緒不安定。病気?
こんなメンバーを抱えて、建て替え会議を進めていったのでありました。
次は、頼れるいい人たち(ただし癖は強い)を、紹介します。
(※ この物語はフィクションです。似たような方がいたとしても無関係です)