生前の相続対策

不動産って、相続争いのもとになりやすいと聞きます。

現金なら、相続人どうしで半分半分とか分けやすいですけど、不動産って、そうもいきません。

土地は兄で家は弟とか、1階は姉で2階は妹とか、そうはいきませんよねえ。

うちの近所のお宅は、そんな感じでもめたらしく、庭のど真ん中に仕切りを作ってました。

それも、左右で分けたんじゃなくて、入り口から前後で分けたもんですから、奥側の人は、門から入っていけないんです。裏口もないし、どうやって入るんだ。

アホちゃうか。

きっと、本人たちもアホだと思っているでしょうが、意地の張り合いになっているのでありましょう。

相続対策は争続対策

税理士さんとか、相続税の対策はしてくれますけど、争う方の争続の対策までは、なかなかできません。保険屋さんもしかり。

私は縁あって、争続問題にめっぽう強い人からアドバイスをいただけました。

簡単に言うと、生前に相続問題を無くしてしまうということです。

親の目の黒いうちに、所有物件を子供名義にしてしまうのです。これなら親がなくなった時に揉めることはありません。

生前の売買で相続対策

というと、生前贈与かと思われるでしょうが、贈与税は高いです。相続税より高いです。

ですもんで、生前売買。親が生きているうちに、子へ売ってしまうという作戦です。

この場合、かかる税金は、不動産取得税だけです。

取得税を低く抑えるには、売買価格を低くします。契約自由の原則で、売買価格はいくらでもいいようなもんですが、あまり不当に安すぎると、税逃れかと疑われますので、固定資産の評価額をもとに妥当なところで。

鑑定書をつけると安心です。(鑑定費用はかかりますが。)

しかし、子供に親の不動産の買うカネがない! ということは当然考えられまして、そこは親からの借入金にします。

ちゃんと借用書も書いて、きちんと返済していきます。

賃貸物件なら、売買をした不動産からの家賃収入を親への返済に充てればいいわけで、問題なし。

元気で長生きしてもらいましょう

ただし、借金を返し終わらないうちに親が亡くなってしまうと、債権も相続の対象ですから、相続税はかかってきます。

すっかり返しきるまで、長生きしてもらわないと困ります。親の長寿を祈って、孝行いたしましょう。

これで、親子関係も、兄弟関係も、円満安泰です。

なお、相続税と、生前売買と、どちらがオトクなのかは、ケースバイケースですので、専門家にシミュレーションしてもらうことをおすすめします。

お金の多い少ないと言うより、親が生きているうちに、子どもたちに有無を言わせぬ、というのがポイントです。

ホントは生前贈与税ゼロ%、相続税100%なんてことになったら、もっと問題は簡単で、経済活動も活発になるのでしょうけど、法律を変えるのは大変なことですから、その中で最大限の工夫をすることがたいせつですね。

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