具体的になって初めて思い知らされる問題、課題

新しいマンションの計画も披露され、どのくらいの期間や費用が掛かるのか、各組合員の負担金などが、だんだんと具体的になってくると、それまでフワッと、なんとなく賛成だった人も、真剣に考えるようになってまいります。

問題、課題に気がついてくるわけです。

まずお金です。

老い先短い(と本人が思っている)、年金暮らしのお年寄りが、資金調達をどうしたらいいんだ!

そして仮住まい問題。

建て替え工事中、どこに行けばいいんだ?

年寄りは通院の問題やらありますし、子供は通学の問題もあります。

そして、時間。

完成まで、生きながらえておれるのか?

まだ購入してリフォームしたばかりという人もいたり、事業で借金していて、ローンも組めないとか、共同所有やら相続やら法的な問題など、さまざまな事情があります。410もあります。

BONBON家としては、賃貸人の退去問題があります。

これらひとつひとつの問題をお伺いして、解決策を考え、提案し、納得させ、実行させるのは、コンサルタントやJVの人たちです。いやまったくご苦労なことです。私にはできません。

お金に関しては、現在持っているお部屋の価値、従前資産評価額といいますが、これと、新しく取得する部屋のお値段との、差額を負担することになります。

たとえば、従前資産評価額が1850万円だとして、新しいお部屋の価格が2850万だとしたら、1000万円の追い金が必要となります。(税金やら諸々の細かい費用は除く)

新しいお部屋を小さいものにして、1850万円までに抑えれば、負担金はなくなります。

また、新しい部屋を担保に、生存中は金利を払うだけでいい、死亡時に物件を銀行が召し上げる、リバースモーゲージという融資もあります。

従前資産評価額を現金で受け取って、他で暮らして、もう元のマンションには戻らない手もあります。戻らないのも、賛成の一つの形です。

仮住まいは、建替えマンションの半分を先に建替え、まだ残っている棟を、仮住まいに利用する提案がありました。これは本当に実行され、日本初の偉業となりました。

希望者全員は入れないので、外部へのあっせんもJVがやってくれます。

完成まで生きておれるか問題。

これはJVでもいかんともしがたい問題で、実際にお亡くなりになられる方もおられました。相続に関してのサポートを、JVがやっていくことになります。

んで、BONBON家の抱える賃貸人問題。

これは委員長としてではなく、オーナーとして悩まされました。JVには立ち入れない領域の話でもあります。

建替え決議が可決してからの話ですので、詳細はのちほど書いていきますが、思い出したらムカつく話ではあります。

なんだかんだ、ひとつひとつ確実に解決して、決議に向かっていくわけです。絶対に失敗しないために、不安要素を残したままでは、総会は開けないのであります。

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