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先日は、訳あり物件ではないですが、曲者物件の紹介があり、ちょっとおもしろそうだなと思って、見に行きました。
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訳あり物件ならぬ曲者物件
紹介されていたのは、ワンルームマンションで、一階が店舗。銀行の抱える不良債権物件とのことです。
2億円近くしますが、オーバーローンできるとのこと。
オーバーローンというのは、土地建物の総額以上に、お金を貸してくれるってことです。普通は、銀行は、全額分も貸してくれませんから、訳ありということですね。
よっぽど、無理してでも捌きたいってことなんでしょうか。
空き室が多い
戸数は30以上ありますが、半分近くが空室で、その理由が、オーナーが募集活動をしていなかったから。
募集活動をしないって、なんで?? 年寄りで動けないとか、犯罪でも犯して牢屋の中とか、そんなのでしょうか??
ただ、エリア的に生活保護受給者が集まりやすいので、募集すればすぐ埋まりまっせ、そういう斡旋業者を紹介しますとも書かれておりました。
祠付き物件
入居者を生活保護者だと決めつけてかかっているところが、なんだか恐ろしいですが、私の住まいから、そう離れておりませんでしたので、見学に。
そんなに辺鄙な場所というわけでもないのですが、たしかに、ちょっと雰囲気の悪い一角ではあります。
正確な住所はわかりませんでしたけど、そのあたりを歩いていて発見しました。
一階のお店は、スナックかお食事どころのようですが、閉まっています。ここも空きかな?
そして、玄関のエントランスの前に、なぜか、祠(ほこら)があります。入り口を塞ぐかのように、存在感たっぷりに鎮座しているのです。
上のイラストのような、愛情をかけられている感じのお地蔵さんじゃなくって、小汚くて、だれかお参りしている人はいるのか?という感じの祠です。
しかも、祠は、真正面向きじゃなく、斜めを向いております。方角は北西ですね。祠は不吉な方角の北西を向いて、家を守るものらしいですが、四角い祠が、マンションの正面で、斜めを向いて立っているというのは、なんだか異様な雰囲気です。
ゴミだらけ
ちょっと、近づいてみようと思ったら、なんだか、目付きの悪いおばさんが、こっちを睨んでいました。私をジロジロ眺め回したあと、背中を丸めて、自転車に乗って、どっか行かれました。
おばさんがいなくなったので近づいてみると、入り口に「不法侵入は通報」、と手書きの張り紙がしています。なんだか、爽やかじゃないなあ。
爽やかじゃないのは、張り紙だけじゃなくて、自転車置き場がぐちゃぐちゃです。壊れた自転車の残骸で溢れております。その隙間に骨の折れた傘とか、燃えるゴミじゃない廃棄物がいろいろと挟まっております。
住民の私物なのか、廃品なのか、よくわからないのが、玄関先に置かれた椅子の上に並べられていて、ちょっと、郵便屋さんでも入るのをためらうんじゃなかろうかという雰囲気。
どうすんのこれ? ってかんじです。
通報されるのも嫌なので、それ以上足を踏み入れませんでした。
生活保護受給者向け福祉マンション・アパート
こういうことを書くと、差別だとかなんとか怒られそうな気もしますが、生活保護を受給されている方が多いアパートって、こういう雰囲気のところが多いのです。
以前、私が介護の仕事をしていたときも、それは感じておりました。
エレベーターの中で立ちションベンされてたり、階段の途中にウンチがトグロを巻いてたり、ちょっと、信じられないようなこともあったんですよね。女性が玄関前で座りションベンしていたのを見たこともあります。マジです。
家賃はお役所からいただけるので、経営としては固いと思うのですが、掃除とか管理に行くのが嫌だなあ。申し訳ないですが。
マンションの資産価値も、入居者によって、下がるような気もいたします…
というわけで、この物件は、まあ、最初から買うつもりはなかったですが、あらためてパスします。
不動産投資で失敗する人は、現地に出向いてみることなく、利回りだとか入居率だとか、情報だけで購入を決めてしまう人だという話を聞きますが、データだけに頼るのは危険ですね。
こういう雰囲気は、やはり現地に行かないとわかりません。現地視察すれば、詳細情報を請求しようという気もなくなります。