マンション建替え 事業協力者コンペ その2

ジョイントベンチャー2チームによるコンペが開催されたのは、マンションの集会室です。

1チームが5社の共同体であり、その各社から数名、マンション側の委員、コンサル、マンションアドバイザー、有識者としてお招きした大学の先生や弁護士の先生も来られて、まあまあ広い集会室も、みっちり蜜蜜でありました。

片方のチームの説明中、もう一方のチームの皆さんは、別室で待機です。公開していたら後出しの方が有利になりますものね。

この二つのチーム、けっこうカラーがくっきり分かれました。

一方は、現状認識がしっかりしており、トラブルが少なさそうな堅実な案。メンバーはスーツの男性ばかりで、黒い集団といった印象であります。

もう一方は、夢いっぱいの華やかな感じの案。女性メンバーが多くて、イメージはピンクですね。

一棟型にするか団地型にするかという違いも大きかったですが、ピンクチームの出してきた案が画期的でした。

それは、半分づつ取り壊して、後に残す棟を、建築中の仮住まいとするという案だったのです。

両チームとも、今の敷地の半分を新マンションとし、半分はデベロッパーが買い取って、建売住宅だとかの違うものにするというところは同じだったのですが、一斉取り壊しと、半分づつというところが違っておりました。

しかし審査側としては、そこは争点とはあまりならず、新マンションがどんなもんになるかというところが主に議論の対象となりました。(後日この仮住まいプロジェクトが全国の注目を浴びることになるのですけど。)

審査は数字で表される項目、感覚で判断したい項目に分けて、点数付けして、大学の先生の意見や、弁護士先生の経験談も聞いて、委員による投票となりました。

私はブラックチームに投票したのですが、ピンクチームの勝ちとなりました。

ブラックチームは、つまんなさそうだけど堅実、ピンクチームは楽しげだけど不安要素多し、と、私は思ったのですけど、これは住民でない賃貸目的の私の感覚による評価ですね。住む人にとっては魅力に欠けていたのかも。

まあ、決まったからには、ピンクチームの皆さんとがっつりタッグを組んで進めていこうと気合を入れたのであります。

ちなみに、このチーム編成、のちに近隣の団地でも建て替え計画がでてきたのですが、今回のブラックチームとピンクチームの組み合わせが入れ替わったジョイントベンチャーになっていたりして、面白いですね。

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