弁護士が降りた!

事業協力者選びでは、弁護士や大学の先生など、有識者の意見を聞きました。

特に、今回参加いただいた弁護士のC先生は、日本初の分譲マンション建替えに関わった、マンション建替えにおいての第一人者でした。ご本人がお住まいになられていたマンションの、建替えリーダーとなり、法律的な問題を、全部ご自分で解決していった先生なのです。

建替えにまつわる面白い話、感動的な話も聞かせてくれました。

こりゃー頼りがいがあるなあー!

弁護士と顧問契約する段取りになっていたのですが、委員会のメンバーのひとり、仮にDさんとしておきましょう、このD氏が、反対したのです。

契約料が高額だという理由でした。

もっと安い弁護士がいるはずだとか何とかいって、ウェブで検索して出てきた弁護士リストなんかを持ってきて、相見積もりを主張するのですが、私が見たところ、建替えに強い弁護士なんて、他にいそうにもありません。

C弁護士は、第一人者にして、オンリーワン!ってかんじなんです。

高額なのは、しゃあないやんか!

ヘタに安物の弁護士に依頼して、建て替えが失敗した時の損害をどうするつもりだ、このわからんちんのDめ!

このD氏、私と同じく、外部に住んで賃貸で貸している区分所有者なのです。

しかし、ビジネス感覚は頓珍漢だし、妙なこだわりがあるし、ものの道理を理解しないし、自分のチンケな主張を押し通すし、へんな陰謀論を信じるし、無駄に行動力があるし、感情的になるし、いやまったく後々まで悩まされました。

なんでこんなん委員会に入れたんやろ。(権利はあるので排除はできませんが…)

D氏は、弁護士とコンサルタントがグルになり、暴利をむさぼるつもりだと声高に主張し、弁護士会に懲戒請求するとかなんとかわめきだし、とうとう、嫌気のさしたC弁護士は降りてしまったのです。

なんとまあ。ピンチ!

このピンチは、コンサルタントZ社長の機転で、なんとか解決しました。ほかの弁護士に依頼されたほか、非弁行為にならない範囲の業務を、Z社長が自分でやり切ってしまったのです。

はじめから終わりまで、このマンション建て替え事業を成功させたのは、Z社長の功績が一番大きかったような気がします。

そう考えると、コンサル選びがマンション建替えの肝だったのかもしれません。

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